※2020年2月4日に更新したよ
こんにちは、TKです。
これまでコンテンツ(ブログ・メルマガ)を作るために50冊以上の本を読んできました。
今はホリエモンの本を中心に
1日1冊を読んで書評をしてます。
また、ほかにもホリエモンの書評をかいたので
よかったら読んでください
➡【書評レビュー】『あり金は全部使え』貯金という洗脳を解く本
➡堀江貴文著『疑う力』書評レビュー【テレビも新聞もウソばかり?】
➡【書評レビュー】堀江貴文著『時間革命』にはホリエモンの全てが詰まってる。
➡【書評レビュー】堀江貴文著『夢をかなえる「打ち出の小槌」』信用という小槌を振り回せ
➡【書評レビュー】堀江貴文著『本音で生きる一秒も後悔しない強い生き方』自分の人生を取り戻せ!
➡【書評レビュー】堀江貴文著『ウシジマくんvs.ホリエモン カネに洗脳されるな!』意志がなければ騙され続ける話
(ホリエモン本人からRTもらえました!魂込めて書いたので読んでもらえると嬉しいです)
「新しい視点」が見つかる書評もあります。
Contents
粉飾の「ヒーロー」、堀江貴文 彼がいまだにわかっていないこと】【基本情報】
書名:粉飾の「ヒーロー」、堀江貴文 彼がいまだにわかっていないこと
著者:ライブドア株主被害者弁護団
出版月:2014年1月
出版社:JRC
定価:1,540(税込み)
堀江貴文のプロフィールは↓です。
1-1.【堀江貴文について】
堀江貴文(ほりえ たかふみ)実業家出典:東洋経済オンラインより
堀江貴文さん(愛称はホリエモン)は
東京大学にいながら会社「オン・ザ・エッヂ」
(後のライブドア)を設立した起業家です。
ライブドア事件で2年と6ヵ月、
収容されながらも、
雑誌・メルマガのインタビューに対応するなど、活動をしていました。
・プロ野球球団の買収→拒否
・日本放送の買収→失敗
・ロケット事業をスタート
また、「TERIYAKI」という
グルメキュレーションサイトを作成し、
会員が本当に美味しいものを食べられたり、
お店側もドタキャンの心配がないシステムが人気を呼んでいます。
そんなホリエモンがよく言うセリフ
「行動しろ!」
「貯金なんてするな!やりたいことに全力でつぎ込め!」
「本を読んで思考を鍛えろ!」

1-2.【著者のライブドア株主被害者弁護団について】
ライブドア株主被害者弁護団とは、
ライブドアで損をした個人のために立ち上がった
弁護士40名ほどの団体です。
金融商品トラブルに取り組んだ弁護士がメインで、
団長は「豊田商事事件」「茨城カントリークラブ事件」に
たずさわっていた米川長平さん。
弁護士とは依頼者を守るため、
刑事事件では検察官、民事事件では
相手の弁護士と法廷でたたかうプロです。
しかし、ライブドア事件では
たくさんの人が被害を受けたので、
弁護士があつまって、弁護団となりました。
それでは、『粉飾の「ヒーロー」、堀江貴文 彼がいまだにわかっていないこと』について見ていきます。
粉飾の「ヒーロー」、堀江貴文 彼がいまだにわかっていないこと【内容】
全10章ありまして
【目次】
序章 「ヒーロー」の帰還
第1章 ライブドアショック
第2章 信用取引
第3章 企業買収
第4章 ホリエモンフィーバー
第5章 弁護団結成
第6章 集団訴訟のノウハウ
第7章 提訴
第8章 原告連絡会
第9章 結審
第10章 判決出典:粉飾の「ヒーロー」、堀江貴文 彼がいまだにわかっていないこと
こんな感じです。
全156Pほどですが、
1つ1つの用語の理解がしながら読むと、
ふつうに数時間かかる本です。
一言でいうなら
ライブドア事件を原告の視点で語る本
です。
粉飾の「ヒーロー」、堀江貴文 彼がいまだにわかっていないこと【こんな人におすすめ】
今日は『粉飾の「ヒーロー」、堀江貴文 彼がいまだにわかっていないこと』という、
ライブドア事件を原告の視点で語る本を
紹介したいと思います。
ライブドア事件といえば、
ホリエモンが有価証券報告書に
虚偽表示をしたとして、
メディアにも大きく取り上げられました。
ライブドアの株を買った40~50代を中心に
ライブドアVSライブドア株主被害者弁護団
の戦いの末、
ライブドアが損失の95%を
支払うことで決着がつきました。
ホリエモンは逮捕され、2年間の刑務所生活を送りました。
→【書評レビュー】日本の闇『刑務所わず。塀の中では言えないホントの話』【堀江貴文著】
一般的には「株は自己責任」という風潮から、
株の損を取り戻すのは前例がなく、
かなりの激戦だったようです。
ただ、読んだ感想としては、
それでも自己責任かなーと、思いました。
「新聞の報道も酷かった。『株主の自己責任』と書いていただろ。ライブドアは粉飾決算をしていたんだから、どうして『自己責任になるの?新聞は被害者のことを全然考えていないんだと思った」
出典:粉飾の「ヒーロー」、堀江貴文 彼がいまだにわかっていないこと
確かに粉飾はわるいことです。
でも、株式投資の前提というか、
この世の中の大前提として、
100%正しいなんてありえません。
説明書に書いてあっても
トラブルが起こらないとは限らないし、
そこに自分以外の誰かが関わってる時点で、
ブラックボックスになります。
別にだれも信用するなというわけじゃなくて、
「もしかしたら、裏切られるかもしれない。
けど、そこも見込んで投資する」
って考えも必要なのかなと。
これって対人関係でもそうなんですが、
人は自分の予想が裏切られた時に怒ります。
「こんな人だと思わなかった」とか、
人にはそれぞれイメージがあって
人は気づかないうちに
「この人は〇〇な人」っていう、
レッテルを貼っています。
で、それとズレると
怒ったり、泣いたりする。
だから、あらかじめ予想を低くしておくと、
何かあっても、「そっか」と受け止められます。
「お金を貸すときは上げるつもりで貸す」
みたいなイメージですね
ちょっと、話を戻すと、
この本は、投資の恐ろしさを
反面教師として学ぶことができるので、
これから投資を考えている人におすすめです。
また、原告側がどのような努力をしてきたのか?
など、裁判の裏側を知ることができます
ただ、全体的に原告よりに書かれているイメージです。
粉飾の「ヒーロー」、堀江貴文 彼がいまだにわかっていないこと【要約】
- ライブドア事件を原告の視点で語る本
- 江貴文VSライブドア株主被害者弁護団&被害者3000人
- 人生は自己責任
粉飾の「ヒーロー」、堀江貴文 彼がいまだにわかっていないこと【結論】
1-1.ライブドア事件の年表
2004年12月27日 有価証券報告書 虚偽(うそ)の提示
2006年1月16日 強制捜査
2006年1月23日 ホリエモン逮捕
2006年2月21日 ライブドア株主被害者弁護団の結成!
2006年6月5日 1次提訴
2009年5月21日 1次判決
2011年11月30日 2次判決
2012年7月18日 最高裁にて認諾(ホリエモン「原告の言う通り支払う」)
1-2.ライブドア事件とは?
簡単にいうと、ライブドアの書類にウソがあり、
ライブドアの株価が暴落し、それに怒った個人が
訴えをおこした事件です。
ホリエモンVSライブドア株主被害者弁護団&被害者3000人
という構図ですね!
1-3.ライブドア事件でどんな被害があったのか?
19~95歳で、老後資金をつぎ込んだ高齢者が多かったそうです。
- 2500万が400万になり半年間はうつ状態、会社に復帰するも半球が続いた。
- 信用取引で73歳2億円の借金をした。
- 70歳でボケ防止にはじめたネット取引で180万の損失
- 2億円の借金。7000万の自宅を競売にかけるも1,000万になる。
消費生活センターや弁護士に相談するも
『投資は自己責任』といわれて
相手にされませんでした。
ただ、僕としては大事な老後資金を
使った時点でアウトかなと思いました。
20代でバリバリ働けて、最悪アルバイトでも
何でもできる状態ならまだわかりますが、
それができない高齢者は
絶対に手を出すべきではありません。
僕も株で大失敗したことがありますが、
リスクはちゃんと考えていたので、
致命傷にはなりませんでした。
そのあと、たくさんの本を読む中で、
若いうちは【株式投資<自己投資】との方が
圧倒的に有利だと気づいたのでやめました。
まずは、どうなりたいのか?
どんな暮らしをしたいのか?
そのためにいくらお金が
必要なのかをざっくり計算し、
パソコン1つで自由になるために
必要なスキルに投資し続けてきました。
50万ほどお金をかけて
大量の読書をして思考力をつけたり、
コンテンツビジネスの教材を購入して、
毎日、作業してきました。
メルマガ書いたり、無料noteを作ってみたり、
25歳で会社をやめてからは、経済的自立に向けて、
ひたすら作業しました。
その結果、メルマガやメルマガも
たくさんの人に読んでもらってます。
もちろん、
全部自分でやらないといけないので
大変といえば大変ですが、
それ以上に自分をコントロールして
進んでいく感じがとても楽しいです。
イメージでいうと、
初めて買ったゲームの世界を
冒険してる感じですね
すべて自己責任と考えて、
自由な世界を謳歌しています。
1-4.ライブドア事件で大きな被害がでた理由
その理由は3つあります。
1つ目は、「政府が日本版金融ビックバン」を起こそうとした。
日本のタンス貯金を利用して
東京をロンドンの市場並みに大きくしたい政府が
金融制限を緩和したり、
銀行で保険の販売を解禁しました。
しかし、実際はあまり効果がないとか…
2つ目は、「マスコミによる煽り」です。
占い師の細木和子さんが
「ライブドアの株は5倍になる」とか、
ジャーナリストの田原総一朗さんも
ホリエモンをめちゃくちゃ評価していました。
元旦の番組でも
ホリエモン「今年は一発かまそうと思ってる」
細木和子「やんなさい」
こんなやりとりがあったそうです。
しかし、結果は大ハズレ!
(大暴落して細木和子の本を全部捨てた人もいるとか笑い)
これらに対して
「マスコミは『報道の自由』と主張するけど、自分たちの報道に対する責任はとらない。おかしいよ」
「マスコミは謝罪すべき!」
と、被害者は話してます。
3つ目は、「ホリエモンフィーバー」です。
- 近鉄バッファローズの買取による野球参戦
- ニッポン放送の買収
- 選挙に立候補
など、保守的な日本では考えられない
攻めの行動がウケて
ホリエモンフィーバーが起きました。
「あいつなら日本をかえてくれるかも・・・」
と、思った投資家がライブドアに投資したのです。
1-5.読者のレビュー感想
女性受刑者に単行本『粉飾の「ヒーロー」、堀江貴文 彼がいまだにわかっていないこと』 https://t.co/SAkdNPdozS を差し入れたら、「この本を読んでから(堀江さんを)見ると、今までとはまた違う見え方もする」などと書かれた返事が届きました。あの事件をふり返る必読書。 pic.twitter.com/OVJ20WS3B6
— 寺澤有 (@Yu_TERASAWA) August 12, 2017
粉飾の「ヒーロー」、堀江貴文 彼がいまだにわかっていないこと【書評まとめ】
この本を読めば、
投資の恐ろしさがよくわかります。
事件の真相というよりは、
原告側がどんなことをしてきたのか?
という努力や、
ホリエモンに対しての怒りが伝わってきました。
ただ、僕としては反面教師として、
読むのもありかなと。
「人生は自己責任」ということがよく分かるし、
若い20代にこそ読んでほしいと思います。
それではまた!
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